
最後の年は第3四半期までなので、数値は1.33倍しなければ1年分になりません
サイバーリンクスは総計2875枚の「プラチナチケット」です。業績をみると、1株あたりの純利益額も年々上昇していて、欲しい人もかなりいるのではないでしょうか?こうなれば株価というのは需給関係で決まりますから、お宝IPO株を狙っている層が一定数いるとしてサイバーリンクスと同規模、同業種で公開した過去のIPO株の値上がり率が最も参考になります。
サイバーリンクスの吸収金額は467,500,000円+82,500,000円=550000000円で5.5億円です。これと同程度の吸収金額で上場した過去2年間のIPO株をみると、
6084 オウチーノ(情報メディア) 5.60億円 2.3倍 3500円>>8050円 1402枚
3677 システム情報(情報・通信業) 5.1億円 4.7倍 740円>>3500円 6000枚
3661 エムアップ(情報・通信業) 5.51億円 1.76倍 1130円>>1987円 4243枚
3671 ソフトマックス(情報・通信業)7.47億円 4.24倍 1300円>>5510円 5000枚
3670 協立情報通信(情報・通信業) 6.37億円 3.33倍 1500円>>5000円 3500枚
3669 モバイルクリエイト(情報・通信業) 7.83億円 2.33倍 3000円>>7000円 2270枚
3665 エニグモ(情報・通信業) 3.47億円 2.30倍 1750円>>4030円 1725枚
(注)コード、銘柄名(業種)、吸収金額、初値÷発行価格、発行価格>>初値 総計枚数の順で並べています。96ut.com 玄人を参照
上記の表をみると、平均2倍を超えています。サイバーリンクスの公募枚数は2500枚、売り出し枚数は375枚です。総計2875枚。枚数で最も近いのが3669モバイルクリエイトです。1000枚台、2000枚台のIPO株は大体2.3倍です。となるとサイバーリンクスも2200×2.3=5060円はいくのではないでしょうか?ベンチャーキャピタルの出資比率が少ないのも安心できます。
しかし上場してからの値動きは予測できません。例えばエニグモは「マネーゲーム銘柄」となり1万円までいきましたが、システム情報は値上がりしたのは最初の数日間だけです。IT企業の将来の値動きは予測がつきません。抽選に落選してしまった方はいきなり飛びつくのではなく様子を見る必要があります。一般的にIPO株は初値をつけると公募組の利確売りで一時的に下落する傾向があります。初値をつけたあとは公募組の売りと落選した人の買いで株価が乱高下するのです。抽選に落ちて上場した直後に買おうとしている方はその公募組の売りによる一時的な株価の下落を待ってから買っても遅くはないでしょう。それでは。